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2012/05/02

鉄の骨 / 池井戸 潤

読み始めた日〔2012/4/27〕

入社4年目のゼネコン社員・平太が、談合の闇の中で奮闘する話。
建設と全く無縁な私は、無責任にエンターテイメントとして楽しみました。
救いのない話が苦手なので、主人公とその味方たちがハッピーエンドで終わって何よりです。
それにしても「談合」という2文字、比類なきダーティーっぷりですね。誰が言い出したか知りませんが…。
ただ、昔は利益を山分けするための栄養剤だったのが、今は業界の病巣を散らすための投薬の意味合いになってるようです。
そして根本の治療は、その投薬をやめること。
薬漬けから抜けられないオールドタイマーの悲哀もグッと来る一冊でした。