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2012/05/17

暴動フットボール / 熊崎 敬

読み始めた日〔2012/5/16〕

作者がトルコのサッカーを見て語った本(電子書籍)。
扇情的な内容を想像しますが、全編リスペクトあふれるトルコ賛歌でした。
このタイトル、売るためのキャッチの様なものなんでしょうか。

ともかく、トルコではとんでもないシーンが日常風景のようです。

  • 基本的に凶器持ち込み可。上級者はサーベルもOK。
  • 爆竹、放火も基本フリー。チーム側が演出で燃やすことも。
  • プレシーズンマッチですら救急車に行列。喧嘩ではなく興奮して自傷したサポーター。
  • 1試合で5000席の椅子が引っ剥がされる。半分は投げるため、もう半分は前の客が頭を守るため。

相当な修羅場なのに不快感がないのは「愉快犯」がいないからでしょう。
愚直に自分のチームを応援して、相手を憎む。代を重ねてサッカーが遺伝子レベルで組み込まれているからこその価値観です。

そんな国の巨大クラブ・フェネルバフチェ監督に就任してしまった神様ジーコのエピソードも語られています。
どこへ行っても愛される「天然」と「天使」紙一重のジーコマジックには痺れるものがありました。

私は試合や選手よりも、サッカーを通して知る未知の文化、無名の市民に惹かれます。
一定の需要はあるらしくその手の刊行物はたくさん出回っていますが、この熊崎 敬氏の存在は知りませんでした。
過去モノを探して読んでみようと思います。