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2012/07/06

たけしの等々力ベース #36「プロレス道」

録画した日〔2012/7/5:BSフジ〕

ビートたけしが忠臣・タカ&枝豆と好き勝手な事をする番組。
今回は、無我・西村修と全日・若林アナを迎えてプロレスを熱く語ります。
お笑い芸人とプロレスラーの絡みは日本の伝統芸能。
30年以上その一翼の絶対王者に君臨し、プロレス字読みクイズという試合形式を創造したビートたけし。殿のプロレス論は、文化財に値する重みがあります。

そんな殿から昭和のプロレスファンが聞きたいのは「TPG」案件。
当時中学生だった私は、猪木-たけしという2大ヒーロー融合とその後のグダグダ&大暴動を消化できず、縋るように木曜深夜・オールナイトニッポンに「答え」を求めました。(ちなみのその放送は鉄砲玉・タカが「怖かった怖かった」を連発していた記憶があります)
しかし25年後の今回、TPG案件にシェアされた時間は10分弱。
「首謀者」が明かしたネタとしては、
  • 当時揉めてた東スポに頼まれてやった。
  • もともとはビッグバン・ベイダー売り出しの一手段だった。
  • 忙しかったんで、社長は全裸・井手らっきょ。
といったぐらいでしょうか。

それよりも、WWEの墓掘り人・ジ・アンダーテイカーの存在を殿が把握。その芸風&間を絶賛していたことが最大のサプライズでした。

日本プロレス史の重大事件であり、マニアにとってトラウマ、語り草のTPG案件を「オネエちゃんと飲みに行ってさぁ」「カミさんに怒られちゃったョ」的なサラっとした小ネタに落としこんでしまうビートたけし。
 フライデー事件やバイク事故、カンヌ戴冠など、プロレスを遥かに凌駕するファンタジーに生きる天才のバイタリティには、今更ながら全面降伏(ANN的には全面幸福)するしかありません。