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2012/07/04

フーズ・ネクスト / ザ・フー

聴いた場所〔電車(通勤)〕

1971年にリリースされたザ・フー5枚目のアルバム。
私が所有しているのは、オリジナル版の9曲に未発表テイクが追加された全16曲バージョンです。
ストーンズを聴き始めた高校生の頃、ザ・フーは目の上のタンコブなんだと関連書籍&映像で(勝手に)刷り込まれていました。<ケース1、2>

<ケース1>
68年お祭り企画番組「ロックンロール・サーカス」収録。
ミック「ザ・フーの奴ら出来良過ぎだわ。俺らが目立たん。」
※番組まるごとお蔵入り。ビデオで日の目を見るのは30年後

<ケース2>
89年ストーンズ復活ツアー記者会見。
記者「金儲けツアーと言われてますが?」
ミック他「ザッツ・ザ・フー?」「フー?」(ソレは誰の事だい?、誰だい?)
※同年、解散したはずのザ・フーが復活ツアー決行中


この「Who's Next」は、そんなライバルの敵情視察としてかなり前に購入したんですが、「#1 Baba O'Riley 」の不思議イントロに初っ端から馴染めず、16曲というボリュームもあって放置していました。
ちゃんと聴いたのは3年ぐらい前。オリジナル盤は全9曲で、残り7曲はオマケだと知ってからです。
9:7に分けて聴くと思いの外しっくり、今までの不明を恥じる結果に・・・。

「無法の世界」という邦題も含め、やはり「#9 Won't Get Fooled Again」が絶品。
8分超えの大作ですが、山あり谷ありで15分続いてもいいぐらいです。
またオマケ7曲も「#11 Baby Don't You Do It」のようにオマケと括るのがもったいない佳曲揃い。

つくづく聴かず嫌いでいた期間がもったいない名盤。TheWhoは2004年に“初来日”をしていたそうで、その時のワクワク感が味わえず残念です。
何事も「迷わず聴けよ、聴けばわかるさ」の精神が大事だということでしょうか。