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2012/08/16

新・座頭市Ⅲ #21「渡世人の詩」 前編

録画した日〔2012/4/9:BSフジ〕

屋根の上の弔辞読み・森繁久彌が堂々の参戦。
座頭市は自ら監督&脚本を努め、根津甚八/小池朝雄といったサポート役を配した上に前後編の2枠を用意するという超VIP待遇で業界の御大を迎えます。
半分隠居状態の森繁久彌は、船戸順率いるヒール軍の相談役的ポジション。
今回座頭市は、その船戸順軍と敵対するコロンボ・小池朝雄のヒール軍に縁あって草鞋を脱ぐ格好となりました。
旧知の仲の座頭市と森繁久彌は、こうしたお互いの立場を踏まえつつ10年ぶりの再会を喜び合います。
ストーリーのキーマンは根津甚八。
敵陣の森繁久彌もその素質を評価する小池ヒール軍のホープは、義憤に駆られ一匹狼宣言を敢行。船戸ヒール軍への単独報復を図ることになります。
実はこの展開、コロンボ小池朝雄の思惑通り。自軍の名前を汚さずに目の上のタンコブ船戸ヒール軍を殲滅する巧妙な策略でした。

渡世人システム上は敵対関係の座頭市と森繁久彌。
しかし、小池朝雄・船戸順の両軍は番組的にヒール確定なので、根津甚八を加えた座頭市&森繁久彌の超党派ユニット結成の期待が高まります。
エンディングのお約束メッタ斬りも、今回に限っては次回後編への「仕込み」です。
TVシリーズ初の「To Be Continued~続きは後編で」という超展開。森繁久彌&座頭市という最強タッグは、この大作にどんな決着を付けるのでしょうか?
静の描写が多かった前編。来たるべき大爆発へのワクワクが尽きない、余りにも壮大な「前フリ」でした。