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2012/08/04

ローリング・ストーンズ物語「Rock of Ages」

録画した日〔2012/7/27:大人の音楽チャンネルMUSIC AIR〕

マーティン・スコセッシ監督の映画「シャイン・ア・ライト」公開前後に制作されたと思われるドキュメンタリー。
ストーンズの40年以上(放送当時)のキャリアを1時間で振り返るという無茶な要件に対応しています。
どうしても話の中心になるのはフロントマン・ミックジャガー。
若かりし日のドラッグネタから始まり、結婚やら、ソロ活動やら、叙勲やらフル回転の露出っぷりです。
ミック伯爵のネームバリュー&自己プロデュース手腕は絶対的。
幼なじみ・キースリチャーズは「ミックがロックで、俺がロールさ」と分かるような分からんような名言を別件で残していますが、この手のドキュメントではいつも大きな「格差」を付けられてしまいます。
しかし今回、そんな「ミック劇場」に風穴を開けた漢がいました。
唯一の持ちネタ”性豪”を武器に、重厚なドキュメントをアホバカワイドショーに落とし込んだビル・ワイマン元メンバーです。
なんとこの根暗ベーシストは”性豪ランキング第10位”。現在の老醜、およびストーンズ時代の空気っぷりからはまるで想像できない高評価(?)です。
「ミックに会わせてあげるよ」「これキースのピック」「オレ、高いアンプ持ってるけど」といった、母屋を借りる的なナンパ術を使ったとしか思えません。
そして52歳で敢行したマンディさんとのウルトラ年の差婚ネタに至っては、日本の地上波なら放送できないレベルのR指定大暴走。
ストーンズのロック魂はビル・ワイマンの独壇場ということでしょう。あくまでも性的な意味で。

そういえばこの番組、大人の事情か、ストーンズの楽曲がほとんど流れていなかったような気がします。
無限のアーカイブを持つ超ベテランは、ちょっとした過去のオモシロ話だけでロックンロールを成立させることができるのでしょう。
そろそろ、ビートルズアンソロジーっぽい音楽ドキュメントをストーンズでも見てみたい気はするんですが。。。