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2012/10/27

タイガーマスク #30「不滅の闘魂「力道山物語」」

録画した日〔2012/10/26:TOKYOMX〕

プロレスラーの看板「必殺技」を持たない、編み出せない状況に行き詰まっている伊達タイガー。
タイガーに必殺技がないばかりに、なぜかちびっ子ハウス健太君が近所のクソガキにイジメられるという理不尽事件まで勃発する始末です。
苦悩の伊達タイガーをあざ笑うかのように躍動するのが師匠・馬場さん。
16文キック、ココナッツクラッシュ、脳天唐竹割りなどなど説得力抜群、ぐうの音も出ない必殺技のオンパレードで茶の間を圧倒します。
これなら実況アナの露骨な「馬場アゲ」も致し方ない、プロレスは力の世界です。

そんな馬場さんは伊達タイガーを連れて「嵐先生」を表敬訪問します。
静かな居士を気取る嵐先生ですが、どっからどう見ても「アッチ寄り」の闇紳士。政財界、スポーツ芸能、そしてもちろん裏社会の全方位にリンクを持つ、今や絶滅危惧種である昭和の大物フィクサーと思われます。
今回の馬場さん訪問は「顧問料」の納金がてらでしょうか。
このアヤシイ表敬訪問、何と馬場さんは「急用入りまして…」と速攻でバックレてしまいます。
ポツンと残された伊達タイガーはフィクサー・嵐先生との気まずい時間を過ごすことに。
これは馬場さんが幹部候補生・伊達タイガーに与えた英才教育。ダーティな世界を見ない事には日プロ運営部隊は務まりません。
2ショット直後、嵐先生はいきなり伊達タイガーの悩み「必殺技の模索」を看破。
まあここまでが馬場さんの仕込みなんでしょうが、純粋な伊達タイガーはその洞察力にあっさりホダされ嵐先生に傾倒します。
嵐先生は日本プロレスの父・力道山を例えに伊達タイガーへ必殺技開発のヒントをレクチャー、というより終始「王者・リキはワシが育てた」論を猛プッシュ。
何だかんだで伊達タイガーも必殺技開発の手がかりを掴んだようです。
唐突な力道山リスペクト特番。放送は1970年、悲劇の早逝から7年ほど経過した頃となります。
ネタ切れの回避策か、原作者「カジセンセ」のゴリ押しかは分かりませんが、先人の偉大さを継承する、正統派プロレスアニメならではのファイトスタイルは賞賛に値するものだと思います。