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2012/12/29

警視-K #3「自白への道」

録画した日〔2012/12/7:日本映画専門チャンネル〕

刑事ドラマの王道「取り調べ」がメインとなるストーリー。
ノンフィクション作家・佐木隆三の「殺人百科」収録作品「何処へ行ったの?」が原作です。
今宿署管内で、若い女子工員2人が失踪する事件が発生。関係のあった金持ちのボンボンが容疑者として浮かび上がりました。
ガッツはこの男の結婚式会場に乗り込んで連行。イヤミなエリート警視・金子研三の方針を無視して、強引に取り調べを開始します。
シーンの殆どが取調べ室という今回。リアリズムを追求するガッツは、声を荒げる事なく沈着なマインドゲームによる切り崩しを図ります。
そこで露呈するのが「セリフが聞き取れない」というガッツの致命的なウィークポイント。
セリフが聞こえないんでボリューム上げる→CMになったら突然大音量で心臓ビクン…、リモコンが普及していない昭和の茶の間を襲った地獄の無限ループが目に浮かびます。
原作への敬意なのか、自白に至るまでの駆け引きを淡々と描いた味わい深いストーリー。
必殺投げ手錠こそ炸裂したものの、#1#2で披露された赤いバスローブ&シャワーシーンは残念ながらありませんでした。
監督脚本はもちろん、番組のadmin権限を完全掌握しているガッツ。「今回は渋く行きてぇな」とちょっと路線変更をしたようです。
しかしそんな軌道修正にも、超良血ゴリ押し大根女優・奥村真粧美は余裕の通常運転。
エンディングの食事シーンinトレーラーハウスでは「トマトがダンプカーにペチャット轢かれてトマトケチャップ」だの「ノミとかバッタが麻雀してるの。想像してみて♪」だのと意味不明の暴走妄言を父親・ガッツにブチ込みます。
今回はエンディングだけの出演でしたが、その木偶の坊的存在感はスペシャル級。次回以降も芝居が上手くならない事を期待します。

ちなみに今回#3は、映画監督・岩井俊二氏の「マイリトル映画祭」によるセレクション特別放送でした。
#5、#11も併せて放送されたのですが、いちおう時系列で見たいので来年1月からの本放送開始まで封印をしようと思います。
いずれにせよ残り10話、ガッツワールドの本格稼働が待ちきれません。