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2013/01/20

新・座頭市Ⅰ #2「父恋い子守唄」

録画した日〔2012/9/18:時代劇専門チャンネル〕

母親と生き別れになったヤンチャなチビっ子と道中を共にする事になった座頭市。
このチビっ子、追分にある名門油屋の跡継ぎ隠し子でした。
貧乏臭くて粗野な子が実はお金持ち名家の跡取りだった…、座頭市のみならず勧善懲悪系お茶の間向けドラマの定番設定です。
今回のチビっ子は、お父さんの名前が「イチ」だと聞かされていたとの事。たまたま同名だった座頭市を「ちゃん」と呼んでベッタリと渡世人の道中に着いてまわります。
そんな珍道中に合流したのが超大物・辰巳柳太郎。
かつては渡世人一家のビッグボスだった辰巳柳太郎は、現在隠居して悠々自適の農業生活を営んでいました。
現役渡世人の座頭市に対して「一緒に農業やんねえか?」と勧誘する好々爺。
しかし、脱サラ&自分探し的な農家転職をハードボイルド・座頭市に求めるのはさすがに無理があるようです。
すっかり座頭市に惚れ込んでしまった辰巳柳太郎とチビっ子。
ひととおりヒール軍をブッタ切ったヒーローに「地獄まで付き添わせてくれ」と追っかけ道中を懇願します。
もちろん座頭市の答えは「NO」。すっかり懐いたチビっ子から身を隠すように次の宿場へ旅立って行きました。
老若男女誰彼問わず、どれだけ愛されようが慕われようがエンディングの座頭市はいつも一人です。
これこそ座頭市が徹底して貫き通すダンディズム。どんな大物が相手でもこの先ブレることはないのでしょう。