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2013/01/26

世界の料理ショー #49「アイスクリームケーキ パリ風」

録画した日〔2013/1/23:テレビ東京〕

何回かに1回登場するデザート系料理。
聖水・溶かしバターを封印されるためか、やや投げやり気味の帝王・グラハムカーです。
ピンク、茶色、シロの三色のメレンゲを絞るカー。
最初のピンクはそこそこでしたが、茶色→シロと明らかにやっつけモードにシフトしました。
確かにカー本来の仕事とは思えない軟弱スイーツ系の小手先ムーブ。
ファンとしては、鶏の頸をブッタ斬って溶かしバターの海に沈める様な豪快殺法を見たいものです。
続いて取り掛かったのはカスタードクリーム作り。しかしここで前代未聞の大トラブルが勃発してしまいます。
熱々のクリームを冷蔵庫で冷やして固める手法ですが、この「冷やした後」バージョンがスタジオのどこを探しても見つからない…。
正体不明のセコンド・スティーブの大ポカと思われますが、カーはクリーム抜きでアイス作りを続行する判断を取りました。
そんな紆余曲折を経て登場したメイン食材・三色アイスクリームは、なんと出来合い、市販のものでした。
#46では巨大な「どんびえ」をブン回してストロベリーアイスを作ったのに、何という温度差。
カーはそんなダブルスタンダードを「ララーララー♪」と支離滅裂のダミ声大絶唱でゴマカします。
完成したのはどうにも食えない貧乏風アイス。
本当はここにカスタードクリームが乗っかるはずでしたが、だとしても通常のクオリティとは段違いの体たらくです。
大相撲なら無気力相撲で罰金モノの今回。ショーの実効支配者である奥さん・テリーナカーが、単に三色アイスを食いたかっただけなのではないでしょうか。
奥さんによる理不尽マッチメイクにスティーブの大ポカと、何とも散々な目にあったカー。
恒例のドヤ顔試食コーナーでも「甘ったりぃだけ」「もう二度と作らない」と憚ること無く不満を爆発させます。
そんなカーの姿に、「こんな会社辞めてやる!」とトランクス1枚で大雪の札幌市街に飛び出した昭和59年2月のドラゴン・藤波を思い出したプロレスファンも多かったのではないでしょうか。
100万ドルのドヤ顔も残念ながら今日は封印。カーのショーマンシップに妥協という概念はないのでしょう。
しかしこんな失敗エピソードもスーパースターなら笑い話に昇華します。こんな日もあるさ、の気分で次なるカロリー天国へ我々を誘ってほしいと思います。