Translate

2013/01/28

世界の料理ショー #52最終回「ジャンボパイ ニース風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

悲しいことに今回#52はショーの千秋楽、最終回。
世界の料理王・グラハムカーはサヨナラの代わりに超弩級の肉塊爆弾を投下します。
「ウミガメじゃないのよ♪」とカーが鎮座させたのは巨大なラムの背肉。分量は1頭分です。
もはや料理番組として理解不能の単位「頭」。
パイと言われても森永エンゼルパイしか浮かんでこない昭和の茶の間はこの時点で戦意喪失、ちゃぶ台返しの敵前逃亡だったのではないでしょうか。
肉の魔術師・カーは、巨大背肉から真っ白な脂身部分だけをカットして溶かしバターの海に沈めます。
病院送りも辞さない脂vs脂のガチンコ勝負。これを更に超高GI食品のパイ生地で包むんだとしたら、棺桶と卒塔婆が必要な大惨劇となるでしょう。
そんなこんなで早くもカロリーメーターを振り切ったカーは、更なる殺人兵器・ラムの腎臓6個をニンニクや食パンと共に溶かしバター地獄へ。
これらをメイン食材の背肉と共にパイ生地に包むと、その大きさは後楽園球場の一塁ベースほどの超LLサイズとなりました。
豪快殺法連発の末に完成したジャンボパイ。
しかしカーはなぜか、肝心のパイ生地を避けてのドヤ顔試食を敢行します。
材料はどこ行きゃ買えるのか?そもそもパイで包む必要はあんのか?と幾多の謎掛けを残したまま、カーの旅路はここで小休止を迎える事となりました。
溶かしバター&大ボラまみれのベタベタで突っ走った全52回。
今回の奇跡の再放送は、関東のアナーキー・テレビ東京だからこそ実現できたビッグプレーです。
いずれにせよカーの縦横無尽なファイトスタイルは、飽食・閉塞の現代社会に世紀を超えて巨大な楔を打ち込んだのではないでしょうか。
エンタメとカロリーの究極形で、私のノスタルジー子供時代と現在進行オッサン期の記憶を繋いでくれた英雄・グラハムカー。
何はなくともいつまでもお元気で…。
そしてでき得るならば、もう一度完熟の大ボラ豪快料理を披露していただけたらなぁと思っています。