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2013/01/30

アニプラ presents マイケルジャクソンとバブルス(MICHAEL JACKSON AND BABBLES:The Untold Story)

録画した日〔2013/1/19:BSスカパー!〕

アニマルプラネットが2010年に制作したドキュメンタリー。
マイケルジャクソンの元親友であるチンパンジーのバブルス君の今を追います。
80年代中盤、若くして絶頂期を迎えたバブルス君。
マイケルを差し置いて、ピンで堂々と全米ネットワーク番組に登場です。
キングオブポップの薫陶を受けた天才チンパンジーは一子相伝のムーンウォークを披露、全米の茶の間を震撼させました。
1987年には日本にもやってきた芸能師弟コンビ。しかしその蜜月は長く続かず、寝食を共にできたのはほんの数年間だけだったそうです。
理由はバブルス君がでっかく成長してしまったから。
パンチ、キック、チョップ等々チンパンジー的には戯れ合いの行動も、成長につれ対人間的には殺人技に変貌してしまうとの事とでした。
また、殿堂・ネバーランドを維持できなくなったマイケルの経済的パワーダウンも破局の一因だったと言えるでしょう。

そんなマイケルとバブルス君の儚い想い出を語ったのは、ネバーランド建設前までは一緒に住んでいた姉・ラトーヤジャクソンでした。
ジャクソン一家の火薬庫・ラトーヤの参戦。これは何だかイヤな予感が…。
「マイケルが髪をとかしたらバブルスは腕の毛をとかしたの」「トレーナーはクビにしちゃった♪」などと虚々実々のお宝話をブチ上げたラトーヤ。
国道沿いのドンキホーテに行く格好でバブルス君が暮らすフロリダの保護センターを訪ねます。
ラトーヤとバブルス君は20年ぶりの再会との事。
ラトーヤは「私のこと覚えてたと思うワ、シャイだからそんな素振り見せなかったけど♪」とご都合主義の超解釈を展開します。
しかし、バブルス君がラトーヤを認識するムーブは特に無し。「そりゃだって、20年前とはラトーヤの顔が(以下略)」といった具合でしょうか。
とにもかくにもバブルス君が健在だった事は嬉しい限り。
26歳(放送当時)になったワールドフェイマスなチンパンジーは、髪に白いものも目立つ貫禄の大御所風情となっていました。
しっかりした保護施設で基本的に野生を尊重して育てられているバブルス君。悠々自適な老後を過ごしてほしいものです。
マイケルのエキセントリックっぷりを顕著に表すバブルス君ネタ。
当時中学生、高校生だった私は、とんねるずがコントのネタにしていたのをよく覚えています。
極度の人間不信からの逃避行為なのか、話題作り込みのただの悪趣味なのか諸説曖昧ですが、おそらくガチンコで前者なのでしょう。
いずれにせよ、バブルス君が80年代後半のマイケルを最も間近に見ていた歴史の生き証人(猿)であることは間違いありません。

ちなみにとんねるずは出ませんでしたが、日本でのエピソードも少し紹介されました。
日本でバブルス君は大人気、何故なら猿は知の象徴として崇められてるから、とオリエンタルムード満点の解説付き。
ただ、この映像は下衆の極み梨本さんがキャップを務めるワイドショー(酒井広のうわさのスタジオ)なんですが…。