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2013/02/03

タイガーマスク #43「地上最強の悪役」

録画した日〔2013/1/25:TOKYOMX〕

赤き死の仮面と伊達タイガーの一騎討ちがついに実現。
「プロレス最大の死の決戦」を目撃するため、蔵前国技館は超満員のプロレスファンで膨れ上がりました。
日プロエース・馬場さんも今日は前座での登場。
大木金太郎とのタッグで、ザ・コルテス&スカーフィ・ロジンスキーの極悪タッグを迎撃します。
しかし、試合後の一悶着で沖識名レフェリー(実況アナは「シキレフェリー」とアナウンス)が定番のシャツ破られ芸を披露する等、緊張感のヘッタクレもない露払い花相撲でした。
馬場さんのショッパい試合の後は、いよいよ伊達タイガーによる死を賭けた大決戦のゴング。
このビッグマッチに日プロ陣営は、馬場さん・猪木・大木金太郎の3巨頭をセコンドに置く最強攻撃シフトを敷きます。
しかし、赤き死の仮面は自らの角で日プロ3強の顔面をムチ打ち攻撃。
我らがスリートップは、角力の殿堂・蔵前国技館のリングで加トちゃんの酔っぱらいコントみたいな赤ら顔にされる公開処刑を食らってしまいます。。
それにしても全く役に立たないセコンド陣。お揃いの「WRESTLING」トレーナーがマヌケに映えるばかりです。

事実上孤立無援の伊達タイガーは、赤き死の仮面の非道殺法に大苦戦。
「日本プロレス史上初めて見る大反則(実況アナ)」「虎の穴だけのウルトラ反則(ミスターX)」という壮絶反則技「アゴ外し」では泡を吹いて失神寸前に追い込まれます。
しかしこの技、伊達タイガーのアゴとクビの鍛錬の賜物としか見えないのですが…。

頭脳戦術でアゴ外しを何とか凌いだ伊達タイガーは、虎の穴直伝のシュート殺法をついに解禁。
1秒間に4発蹴っ飛ばす(通常レスラーは2発が限界)爪先蹴りの反則技「マシンガンキック」など、赤き死の仮面をあっという間に瀕死寸前に追い込みます。
特に正面からのヒザ攻撃はエグさモロ出し。
この絶対タブーである「正面から…」は、昭和61年三重県津市大会・前田vsアンドレのセメントマッチに踏襲されています。

そしてトドメは真っ二つのテーブル破片をぶっ挿し、蔵前もドン引きの人間生花葬。
地上最強の悪役・赤き死の仮面から怒りの完全勝利です。
ストロングスタイル、シュート、ハードコア何でもござれの伊達タイガー。虎の穴エリート凄玉の秘めたるポテンシャルが全開した壮絶決着となりました。

我を忘れて「殺っちまった」伊達タイガー。
ちびっ子ハウスをはじめ、各方面に会わせる顔が無いと日プロ離脱を決意します。
ブッカー馬場さんからも暗黙のGOサインをもらった伊達タイガーは、次回から海外武者修行に出る模様です。
梶原作品の海外ネタは荒唐無稽、トンデモ話のオンパレードとなる確率が極めて高いモノ。生真面目な伊達タイガーによる空手バカ的な筋肉珍道中が楽しみです。