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2013/03/17

タイガーマスク #49「蘇った猛虎」

録画した日〔2013/3/8:TOKYOMX〕

海外武者修行を全勝でフィニッシュした伊達タイガー。
同じく遠征中だったビッグサカ・坂口征二とともに勇躍凱旋帰国を果たしました。
帰国直前に100の仮面を持つ男・ウィリーマスカードを失神KOし、あらためてトップとしての手応えを掴んだ伊達タイガー。
誰も知らない「素顔」で空港に降り立ち、ブン屋連中のぶら下がり取材を回避します。
これは遊び心と言うよりも、サカと一緒にされちゃたまんねぇというプロレスラーとしての矜持なのでしょう。
凱旋帰国会見で揃い踏みした馬場さん、伊達タイガー、坂口、猪木。
日プロ四天王としてプッシュが始まるのかと思いきや、馬場さんは「インター王座防衛でアメリカ行くから」と早々に一抜けを宣言します。
スケジュール自体に虚偽はないでしょうが、オレは格が違うんだョという看板レスラーのヘソ曲げとも取れる一時離脱。
いやはやプロレスラーとは面倒臭い人たちです。
そんなこんなでNo2猪木のマッチメイクで開幕を迎える「第13回ワールドリーグ」。
伊達タイガーは坂口とタッグを結成して、アメリカ西部の無法コンビ「ザ・アウトロー(ミッキー&マッキー)」との決戦に臨む事となりました。
期待のホープ2人に優劣を付けない横並び凱旋マッチ。
谷津嘉章にハンセン&ブッチャーをぶつけて地獄を見せた猪木らしからぬ無難で優しい配慮です。
猪木プロデュースの開幕戦は、東京体育館に30,000超のプロレスファンを迎える大盛況。メインの伊達タイガー&ビッグサカの試合は60分3本勝負で行われました。
もちろん結果は1本目=サカ、2本目=タイガーのストレート均等配分方式。
つくづく猪木らしからぬ「一寸先はハプニング」要素ゼロの円満フィニッシュとなりました。
伊達タイガーが獲った2本目の決まり手は、本邦初公開となった巴投げ式の新必殺技。
解説の猪木はこの必殺技に「ウルトラ・タイガー・ブリーカー」という犬も喰わないクソネームを押し付けます。
前の必殺技が「ウルトラ・タイガー・ドロップ(馬場さん命名)」だからというだけの安直さ。やっぱり新間寿のような腹心あってこその燃える闘魂・猪木なのでしょう。
新必殺技のネーミングでミソがついたとは言え、概ね順調に滑り出した伊達タイガーの凱旋ロード。
しばらくご無沙汰だったちびっこハウスにも顔を出して、公私ともども日常を取り戻しているようです。
当面のアングルは、ビッグサカ・坂口とのニューリーダー争いでしょうか。形骸化の予感漂う「第13回ワールドリーグ」の顛末にもいちおう注目です。