Translate

2013/09/08

ジャイアンツタイムマシーン(26)巨人vs大洋・横浜特集part1

録画した日〔2013/3/9:日テレG+〕

昭和51年から58年までのvs大洋ホエールズ名勝負をピックアップ。
ちなみにホエールズのチーム名に「横浜」が入ったのは昭和53年からとのことです。
昭和52年8月31日、夏休み最後の後楽園球場。
通算ホームランを「754」としていた我らが王さんは、第一打席でその数を「755」と更新しました。
世界No1にリーチを掛ける豪砲一発。2回表にはミスター長嶋監督の粋な采配で、ファンに最接近できるライトの守備につきます。
試合はまだまだ序の口、打席はあと3、4回は回ってくるはず。ボクらのスーパーヒーロー・王さんなら必ずやってくれる…。
2学期を翌日に控えてブルーなちびっ子達のテンションは、次なる「756」へ向けて否が応にも大膨張します。
王さんは3回裏の第2打席にライトポールすれすれへの超特大ファールをブチ込んだものの、残念ながらちびっ子歓喜の夏休みラストプレゼントはお預けに。
「756」狂騒曲はこの週末9月3日土曜日に集大成を迎える事となります。

【クライド・ライト初登板】
昭和51年5月、大リーグ100勝の肩書を引っさげて初登板したライトは6回2失点で笑顔の降板。
しかしダッグアウトでは神聖なジャイアンツのユニホームをビリビリに切り裂くという、後のヒールギミック「クレージーライト」の片鱗を見せていたとの事です。

【王さん800号】
「755」からまる1年後の昭和53年8月30日。
キャリア20年目の王さんが前人未到800号ホームランをライトスタンドにブチ込み、超ド派手なオープンカーで球場内大パレードを敢行します。
まあ「800」なんて、デビューから毎年40本打ってりゃ自然と辿り着く数字。
ビッグワン・王さんにとってはただの通過点でしょう(驚嘆)。

【オバQ田代豪快2ラン】
誰が付けたか「オバQ」という間抜けキャラ設定により、過小評価され続けている大洋のホームランアーティスト・田代富雄。
イケメン設定の定岡から豪快な2ランホームランを叩き込みます。
しかしよくよくその豪快なルックスを見ると、オバQのキャラ付けにも納得するしかないような…。

【若大将サヨナラホームラン】
昭和56年4月にデビューした超大物ルーキー・原辰徳は、同月22日の北九州市民球場で劇的なサヨナラホームランをカッ飛ばします。
エンディングは地方巡業お約束の観客なだれ込み。
鳴り物入りの箱入りお坊ちゃまルーキーにとっては、ある意味これもプロの洗礼と言えるのでしょう。

【現横浜ボス・キヨシのサヨナラヒット】
昭和56年5月後楽園、2対2同点で迎えた延長10回裏の大チャンスに大型扇風機・トマソンの代打として登場した中畑キヨシ。
感涙のサヨナラヒットで激戦に終止符を打ちました。
あれから32年後の平成25年、合縁奇縁で「大洋」の指揮を執っているキヨシ。こんな絶好調男がいてくれたらどれだけ楽になる事でしょう。

【3年目の怪物・江川20勝】
最強ヒールの江川が、大投手の証であるシーズン20勝を達成。
最終回に入ってもバットをへし折るその球威は、泥濘を乗り越えた怪物がデビュー3年目にして完全に覚醒したことを意味します。

【満塁男誕生】
試合前に負傷した中畑の代役として緊急デビューした、後の2000本ヒッター(ついでに横浜の主軸)・駒田徳広。
そのプロ初打席で1発回答の満塁ホームランをブッ放し「満塁男」というプロ野球史上唯一無二のギミックを確立します。

【ダンディ遠藤の稲妻フォーク】
この年(昭和58年)の沢村賞投手・遠藤。
オバQ田代と対極を成すダンディさを振り撒き、大正義巨人打線から13奪三振の荒稼ぎを成し遂げました。
__________________________

オッサン世代の私としては、ディーエヌエーだとかベイスターズだとかより「マルハ」「大洋」「ホエールズ」の方がしっくり来る万年Bクラス球団。
この放送における「800」「755」のほか「700」も献上するという、王さんの噛ませ犬っぷりが印象深いです。
巡りめぐって、今の指揮官はG戦士・キヨシ。栄光の大正義・ジャイアンツイズムに染めるのは難しいでしょうが、何とか長いスパンで頑張って欲しいもんです。