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2013/12/16

タイガーマスク #86「ジキルアンドハイド」

録画した日〔2013/11/22:TOKYOMX〕

ミスターXの招聘により「ジキルアンドハイド」という未知の強豪が来日。
さっそく日本武道館で覆面王座戦がマッチメイクされます。
今回の武道館決戦は久しぶりのちびっ子ハウス御前試合でした。
ウキウキだったクソガキどもは、引率者・ルリ子さんがブチ上げた「ジキル博士とハイド氏」のホラ話に一転戦々恐々。
観戦ムードを盛り上げる、薄幸のディーバによる素晴らしいアオりです。
ストロングスタイルで技の応酬を展開する両雄。
起動直後のジキルアンドハイドは「ジキル」なのでしょう。
対する伊達タイガーは馬場さん直伝のヤシの実割りを炸裂させるなど技巧派の本領を発揮。
徐々に試合をコントロールしていきます。
劣勢のジキルアンドハイドは、コーナーポストに隠した薬品をガブ飲みして「ハイド」に即席ターン。
それにしてもこの置き場所、レフェリーの目をどうやってごまかしたのか?
YTR・矢野通もビックリの大胆不敵なコーナーポスト活用術です。
悪のドーピングを施したジキルアンドハイドは、放送席の黒電話やお客さんの傘(この日は雨)、ベルト、万年筆等々、使えるモノを全部使った反則三昧。
場外を「お道具箱」とするファイトスタイルは、善悪二面性のギミックも含めグレートムタ(および代理人・武藤敬司)に引き継がれています。
次々繰り出される凶器攻撃で武道館は一気にヒートアップ。
そのハードコアっぷりに、客席のルリ子さんはバタンと失神してしまいました。
ただ、大所帯を切り盛りする若女将がこんなノミの心臓とは解せない話。
資金繰りや衛生管理で普段から気持ちを張っている分、ここでちょっと疲れが出ただけなのかもしれません。
歴戦の伊達タイガーからすれば、ジキルアンドハイドのメタモルフォーゼなど取るに足らない小手先の事。
「ジルバ&ワルツ」のポリシーで反則攻撃を封じ込め、最後は伝家の宝刀・ウルトラタイガーブリーカーで一丁上がりです。
ジキルアンドハイドの正体は「アメリカの少年少女の憧れ(伊達タイガー)」のデュークシャープでした。
虎の穴とはスポット契約だったようで、ミスターXは叩き付けるようにファイトマネーを即納します。
プロパー選手の枯渇など衰退著しい虎の穴ですが、ファイトマネー遅延の末期症状には至っていない模様です。
すこぶるイージーな防衛戦を終えた伊達タイガー。
妙にリアルな赤いスリッパ履きで、ドレッシングルームにちびっ子ハウス一行を招待しました。
武道館で個室あてがわれて身内を入れる。ポストBI砲の若きエースだからこそ許される特権といったところでしょうか。
賑やかなドレッシングルームで話のタネとなったのは、試合中に失神したルリ子さん。
なんでも、倒れる際に「直人さん」と名前を読んだとか…。
無邪気なちびっ子にとってはおもしろ話ですが、伊達タイガーとしてはギクっとくる笑えない話です。
伊達タイガーの素性をほぼ把握している若女将。
身内以上の身内だけに、その気になれば証拠のブツはいくらでも挙げられるでしょう。
まあ、あんまりギスギスするのも良くないですが、ギミック死守のためにも一度ガツンと釘を差しておく必要があるかもしれません。