Translate

2014/01/11

笑神様は真夜中に…

録画した日〔2014/1/1:日本テレビ〕

オモシロ有名人のプライベートに密着し、笑いの神が降りて来た瞬間を楽しむ番組。
普段は「真夜中」でなく金曜日の夜7時に放送されているようです。
両国国技館に揃い踏みした長州、藤波、武藤、蝶野の「プロレスBIG4」。正月早々目ン玉飛び出るようなマッチアップが実現しました。
とは言え、このレジェンド4人による超ド級プライベート道中を”笑いの神”とリンクさせるなんて失礼極まりない話。
神に降りて来て欲しいんなら、黒のカリスマ・蝶野が「我々の上に一人神がいる。ミスター猪ォ木!!」とブチ上げればいいだけの事です。
BIG4が向かったのは国技館ではなくその裏にある「江戸東京博物館」でした。
そしてここで早くも武藤のヒザが爆発寸前。
都の施設なのでバリアフリー化されているはずなのですが「うぃーし」と階段を登るあたりプロレスラーとしての矜持があるのでしょう。
なお今回の博物館見学をチョイスしたのはドラゴン藤波。
番組が事前に行きたい場所のリクエストをBIG4へ募ったところ、律儀に返事をしたのがドラゴンだけだったそうです。
地味で退屈な文系ツアー。我がまま気ままの肉体派3人は昭和の地方興行のような手抜きモードで性善説の常識人・ドラゴンを困らせてしまいます。
だったら自分でサイパンなり台湾なりドイツなりをリクエストすればよかったのに…。
とりあえず乗っかるけどウマ味がなきゃぁサッサと離脱する、レスラー特有のごっつぁん体質が垣間見えるシーンでした。
博物館でスイングできなかったBIG4は、都内ペットショップ(更にスイングできず大幅カット)を経た隅田川の屋形船でがっちりロックアップ。和気あいあいとナベを囲みます。
ここでトークの主導権を握ったのは、今やフェイバレットホールドとなった滑舌ネタを巧みに織り交ぜる革命戦士・長州。
ハイスパットプロレスの権化が屈指の試合巧者3人を相手に試合を組み立てるとは隔世の感です。
饒舌な革命戦士のターゲットは「敬司」こと武藤。
”大きな勘違いをして会社を歯槽膿漏にした”と正月の茶の間では解読不能なシュートを仕掛けます。
これは2002年の武藤全日移籍の事なのか?
”安泰だったでしょ”と天衣無縫な武藤、危機管理能力ゼロのドラゴン、「時は来た」「猪木問答」同様に無表情を貫く蝶野の三者三様のバンプでは、革命戦士が投下した猛爆の意図を汲み取ることはできません。
プロレスファンとしてはこの屋形船決戦だけ延々とやってくれればいいのですが、放送時間は全体15分の中の5分そこそこでした。
この4人ならアゴ系某国会議員の悪口だけで24時間テレビが成立するはず。
いにしえの前田-アンドレ戦のようなマスターVTR流出に期待しましょう。

悲しいかなバラエティ番組の1パーツとなったドーム満杯(ナビゲーター博多大吉・談)のビッグカード。
しかし当のレジェンド達が楽しそうでなによりです。
そう考えると、ここにトンパチ破壊王・橋本真也がいたらどれだけ面白いことになっていたか…。
新年早々、幻のビッグカードを妄想してしまいました。