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2014/04/28

消えた巨人軍 #3

録画した日〔2014/4/10:日本映画専門チャンネル〕

巨人軍誘拐事件を独自捜査する藤岡弘/水沢アキの新婚夫婦。
岐阜羽島駅におけるリサーチの結果、犯人グループの拠点は大阪にあると断定します。
とんぼ返りした大阪のホテルで、犯人グループにスパナで後頭部をブン殴られてしまった藤岡弘。
新婚ボケというエクスキューズがあるにせよ、岐阜羽島からツケれた上にたやすく背後を取られるとはサムライ藤岡として弁解の余地がない大失態です。
そんな手負いの藤岡弘をがっちりサポートする水沢アキ。
捜査などには全く疎かったものの、この日1日で警部の娘という良血が一気に開花。
TELでの聞き込み捜査といった地味な作業も厭わない、実に頼もしい相棒っぷりです。
一方、球団事務所のある東京側でも大きな動きが。
選手とファンを最優先するダンディな球団代表・岡田英次は、単独行動で犯人に5億円の身代金を渡します。
この5億円受け渡しの舞台は「男女7人」でもおなじみの川崎-木更津間フェリー。巧妙な誘導により木更津港で車ごと持っていかれてしまいました(後に近所の雑木林で発見)。
単身乗り込んだにもかかわらず岡田英次は犯人サイドとコンタクトを取れずじまい。
車内に仕掛けたテープレコーダーが唯一の成果、手がかりとなります。
なお、幸か不幸かこの日の甲子園地方は大雨。試合は雨天中止となり「16時」というタイムリミットもひとまず棚上げになりました。
14時台に既に5億円を受け取っていた犯人サイドはここヘ来て解放を翌日に延期。巨人軍サイドに不安と焦燥が募ります。
こうして足掛け3日目を迎えてしまった誘拐事件。
広報課長・山田吾一ののらりくらり戦術でマスコミへの情報漏れはありませんが、その均衡もそろそろ限界といったところでしょう。
選手側ではカッパ・新浦投手の奥さんが「旦那と連絡が取れない」と3日目の朝に球団へTELを入れてきたそうです(山田吾一が適当にあしらった模様)。
大阪と東京の捜査網から実行犯の1人として浮上したのが、元ノンプロ選手で今は「生活コンサルタント」とか言う謎の肩書を持つ平泉成。
ブン殴られた後遺症もなさそうな藤岡弘は、平泉成が新幹線で東京へ向かっている情報をキャッチ。それを受けた義父・大坂志郎の判断により東京駅に緊急配備体制が敷かれました。
張本選手級のガラの悪さで東京駅に姿を現した平泉成は、警察のマークに気付かないまま池袋方面へ移動します。
そしてそのさなか、ミスターの母校・立教大学の正門前で想定外の大ハプニングが勃発。
なんと何者かが平泉成を狙撃、こうして事件の重要参考人である男の口は永遠に閉ざされてしまいました。
激動の展開に今回もジャイアンツお宝映像はほとんど出る幕なし。
この放送の半月前(S53/8/30)に飛び出した王選手「800号」シーンがカットインされるぐらいでした。
突っ込みどころが少なく目の離せないストーリー。
冷やかし気分で見始めた私としては嬉しい誤算といったところです。