Translate

2014/12/29

笑う洋楽展 年末SP「紅白ビデオ合戦」

録画した日〔2014/12/27:NHKBSプレミアム〕

音楽番組最高峰「NHK紅白」の洋楽ビデオ版。
女性vs男性ではなく、赤い衣装が紅組で白い衣装が白組というレギュレーションです。
後攻白組のラスト、つまり番組「大トリ」を飾ったのは我らがザ・ローリング・ストーンズ。
曲は昭和49年リリースの「イッツ・オンリー・ロックン・ロール ~ It's Only Rock'n Roll (But I Like It)」です。
この「イッツオンリー…」の売りは掘っ立てビニール小屋でのヘボコント。
崇高なロックアンセムの理念を全部ひっくり返し白いセーラー服で白いアブクにまみれるストーンズの姿は、このアホバカ歌合戦の世界観にピッタリといえるでしょう。
司会のみうらじゅん&安斎肇もこうした王者の芸風に心酔。
とりわけ、アブクの中で溺死寸前になりながらドラムを叩き続けたチャーリーワッツのバーニングスピリットを大絶賛です。
両氏の前フリをふまえて見ると「イッツオンリー…」はつくづく良くできたネタPV。
初めジワジワ、やがてモクモクと放出される黄ばんだアブクにヘラヘラ逃げ出すメンバー。そして逃げ遅れたチャーリーの顔芸。
この無計画、出たとこ勝負っぷりこそロックの本質なのかもしれません。
そんなチャーリーの頑張りの甲斐あって今回は白組が優勝。
トホホの黒歴史が白組勝利の原動力に…。黒から白へ、御大ストーンズ40年越し奇跡の大逆転です。

大看板「NHK紅白」を名乗るこの番組はストーンズ以外の出場歌手も超豪華。ティナ・ターナー(紅)、バリー・マニロウ(白)などが濃厚なパフォーマンスを披露します。
ちなみに紅組トリはマイケル・ジャクソン「Beat It」。オープニングはデビッド・ボウイ(紅)vsダイアナ・ロス(白)というマッチアップでした。
今回はスペシャル版でしたが普段の放送も何となく見てしまうネタ系アーカイブ。各映像とも大マジメだからこその面白さがあります。
ストーンズとしてもこの辺りは得意領域。
来年は変態ダンスの「スタート・ミー・アップ」で2年連続出場を決めてほしいところです。