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2015/02/17

WWE「トリビュート・トゥ・ザ・トゥループス2014」

録画した日〔2015/1/16:スカチャン1〕

12回目となる年末恒例の米軍慰問興行。
今回(2014/12/9)の開催地はジョージア州フォート・ベニングの陸軍基地です。
大ロシア主義を掲げること半年超、ついに「USA」のド真ん中に立ったルセフ&ラナ嬢。
最強レンジャー部隊を擁する「歩兵隊の故郷」にたなびいたロシア国旗。勇猛な2人の進軍にプーチン閣下もさぞご満悦だったのではないでしょうか。
母国に命を捧げる陸軍兵たちは渾身の「U.S.A!」連呼でロシア軍を迎撃。
そしてそれを真っ向撃ち返すルセフ&ラナ嬢。リング上は米ロ開戦前夜を思わせる一触即発の様相を呈してきました。
兵数で圧倒的不利となるルセフ&ラナ嬢は、ロッカールームの愛国レスラーとの1対1戦を要求。
よくよく考えたらこの2人、数千の米兵が待ち受ける巨大基地に丸腰で乗り込むという映画化決定レベルのビッグアングルを敢行しています。
ロシア側の要求に応じて緊急参戦したのはダニエルブライアン。
この慰問公演(昨年12/9)の時点で翌1月にかけての復帰プランは未発表、会場を埋めた米兵は歓喜の“Yes”大合唱で対ロシア秘密兵器を迎え入れました。
そのブライアンが号令を掛けると、屈強の米兵たちがロープ降下などレンジャーっぽくリングに登場。包囲されたルセフ&ラナ嬢はすごすご退散となりました。
突如勃発した米ロ危機、ここはひとまず米軍の不戦勝といったところでしょうか。

この日のオープニングを飾ったのは超愛国マスクマン「ミスターアメリカ」と同一人物とされる超人・ハルクホーガン。
大音量のRealAmericanに米兵たちは総立ちの最敬礼です。
そしてお約束の横ヤリはザ・ミズが担当。
B級クソ映画「ネバー・サレンダー 肉弾無双」で米兵役を演じた経験から、我こそがアメリカと不遜な演説をブチ上げます。
するとそこに慰問公演ではブーイングゼロのシナが乱入。「(お前の役は)海兵だったろ」とミズに迅速かつ的確なツッコミを入れました。
それもそのはず、シナはミズ版の前々作「ネバー・サレンダー 肉弾凶器」の主演。
歩兵隊の故郷でB級海兵同士の肉弾共演が実現しました。

ヒールもベビーも愛国の名のもとに集結する慰問公演。
「プロレス女子」で盛り上がる日本マットでは絶対にあり得ない、鋼のベクトルに依る超右寄りな奉仕活動です。
今回は分かりやすいアイコン・ハルクホーガン参戦でメリハリが効いた感じ。
ただしもちろん、MVPは米軍に突撃したルセフ&ラナ嬢でしょう。
本丸の皆さんがこのネタでワイワイガヤガヤできるのは米ロ友好の証かも知れません。