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2012/09/02

洋楽主義 #12「ザ・ローリング・ストーンズ」

録画した日〔2012/7/12:WOWOWライブ〕

「観るベストアルバム」というコンセプトのもと、1組のアーティストをワンテーマで特集する音楽番組。
今回はTheRollingStonesの「60年代&70年代」を時系列に掘り下げていきます。
チャプターは全部で9つ。
ブライアンの転落&夭逝や薬物スキャンダルといった定番ネタはもちろん、何かとすっ飛ばされがちな「アンドリュールーグオールダムのプロデュース」「ビルワイマンの良品アンプ」「ロンウッドのグレートギタリストハント」等のエピソードもキッチリ包括されていました。
  1. 結成(1961~1962)
  2. デビュー(1963~1965)
  3. 堕ちゆく魂(1966~1967)
  4. ストーンズの決意(1967~1969)
  5. 流れる涙そして血(1969)
  6. 再出発(1970~1972)
  7. 商業的変化(1973~1975)
  8. 新たなる光(1976~1977)
  9. 転がり続ける男たち(1978~)
初出の映像及びエピソードはもちろんなしの、どちらかと言えば初心者向けドキュメンタリー。
とは言えファン歴4分の1世紀の私も画面に引き込まれっぱなしになる、何かが違う1時間でした、
それはなぜか?
ナレーションが「プロジェクトX~挑戦者たち~」の語り部・田口トモロヲ氏だったからです。
そもそも考えてみればトモロヲ氏云々ではなく、日本語ナレーションの付いたストーンズのドキュメンタリーはお目にかかった事があんまりない様な…。
トモロヲ氏の魔術にかかれば「ハイハイ、またですか」的なキースリチャーズのトンパチ無法行為も、挑戦者達のナンチャラに昇華。
荘厳なアートを生み出すエッセンス、王道を突き進む為のセルフサクリファイスではないかと錯覚してしまいます。

私が引き込まれたもう一つの要因は、PVの画質がキレイだった事。
マイフェイバレット「It's Only Rock'n Roll」におけるチャーリー殺しの大量アブクもきめ細やかに確認ができました。
いろんなアーカイブが取り敢えずデジタルリマスタされる今日この頃、ストーンズのPVも高画質で再発されているのでしょうか。
Amazonあたりで検索してみようと思います。

今回は「70年代後半=女たち」まで。しかし言うまでもなく大御所・ストーンズはここから30年以上(!)現役を続行しています。
是非とも、80年代=エモーショナルレスキュー以降のドキュメンタリーも見たいもの。
ミック&キースの冷戦やビルワイマンの1000人斬り&リタイア等々を、田口トモロヲ氏の神トーンで振り返ってくれることを期待しています。